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●ボランティア活動で犬切なことはマネージメント

 

アナ・ミヤレス
やはりボランティアグループがもっとビジネスライクに、どのように運営していけるだろうか、というようなところを是非これから進めていっていただきたいと思います。
そのために、普通の企業と同じようにマネージメントをしていくことが大切です。誤解を生じるかもしれませんが、自分たちが上げた利益というのは社会の還元のために使うということだと思うのです。ボランティア活動はまた、自由な発想で伝統という名のもとに規制にしばられている社会を少しづつ変えることのできる大きな力をもった独創的な活動です。岡山市の市長は、先程お話を聞いたところではボランティア活動に興味を持っていらっしゃいます。ですから、岡山市は本当にすばらしい目的をもった市ですので、今日ここにお集まりいただいた方は、どうぞ留まることなく進んでいって欲しいと思います。なぜなら、どうも日本人というのは考えることは一生懸命しますが、なかなか行動に移せないような気がいたします。どうぞ皆さん、21世紀に向かって、新しい世紀のためにどんどん行動に移していって下さい。お願いします。

 

田中 どうもありがとうございました。最後にコーディネーターとして一言申し上げます。この前マイアミへ行きました時にアナ・ミヤレスさんに「Mr.Tanaka,volunteer is business」と言われました。これは金を儲けるという意味ではなく、ボランティアがしっかりしたことをやろうとするのであれば、企業のようにきちんと運営管理していけるだけの構図をボランティア団体自身がつくりあげないといけないのではないかということです。
今後のボランティアはお金儲けをする団体であってもいいのです。問題はNPOの中で自分たちの団体の目的のためにきちんとマネージメントしていくということです。そうしない限り、世の中にとってボランティアは影響力を果たせない、ということです。
今、岡山県は県知事選や橋龍さんがどうなるかと政治では注目を集めていますが、ぜひボランティアでも全国的に注目を集める都市になっていただければありがたいと思います、今日はご静聴ありがとうございました。

 

司会 コーディネーターの田中さんを始めアドバイザー、パネリストの皆様、長時間にわたりましてありがとうございました。皆様方の貴重な体験やご意見は、本日参加されている皆さんにとりましても、今後ボランティア活動をされる上できっと参考になると思います。

 

 

 

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